「1軍にも出ていない選手がオフに遊んでいたら、いつまでたっても追いつけない」 ソフトバンク・ドラ1前田悠伍インタビュー
「高校は楽しむより勝つというチームだったので」
―性格は。 「全てにおいて負けず嫌い。あとは人見知りだけど、誰かと仲良くなったらみんなと話せるタイプ」 ―高校時代より笑顔をよく見る。 「高校は楽しむより勝つというチームだったので笑顔はあまりなかった」 ―強豪校で1年から注目された。その後の成長に周囲の声も厳しかった 「(大阪桐蔭高監督の)西谷(浩一)先生から、上を目指す中で、どれだけいい投球をしても世間はあら探しに入るからと話されていたので、別に深く気にしていなかった」 ―そしてドラフト1位指名。注目には慣れている。 「注目されているからといって、プレッシャーは感じない。自分の力を出せばいいと思っている」 ―重圧を感じたのは。 「(山口・)下関国際高に甲子園(2年夏の準々決勝)で負けた時が一番」 ―昨年のU―18(18歳以下)ワールドカップでは台湾との決勝で先発。7回1失点完投で胴上げ投手に。 「馬淵(史郎)監督から米国と韓国に勝てば決勝は任せると言われていたので、絶対に優勝に導くことしか考えていなかった。高校野球で一番いい経験。本当に楽しかった」 ―4月に高卒ルーキーでみずほペイペイドームでの練習や試合を見学した 「早くここでやりたい気持ちになった。たくさんの観客の中で、どう試合をするのかをイメージしながら見ていた」 ―休日の過ごし方は。 「基本、部屋にいる。1軍にも出ていない選手がオフに遊んでいたら、いつまでたっても追いつけないと思うのも一つの理由。体を休める意味でも、あまり外には出ない」 ―磨いている球種は。 「真っすぐ。平均球速を150キロ近くに上げたい」 ―理由は。 「プロの平均に比べて遅く、変化球待ちでも対応されてしまうから」 ―今季の目標は。 「真っすぐのレベルアップが大前提だが、持っている力を一球一球出し切る。そして、少しでも多く1軍を経験できたら」
西日本新聞社