新型ミニ・クーパー 大幅進化、英国価格は約415万円から 204馬力の「S」も設定
新デザインのクーパー登場 英国では春に納車へ
BMW傘下のミニは、新型クーパーのガソリンモデルを欧州で発表した。英国価格は2万2300ポンド(約415万円)から、納車は今春に開始予定だ。 【写真】おしゃれな新型ミニ、ガソリンモデル登場【新型ミニ・クーパーSを写真で見る】 (16枚) 新型クーパーは、BMWが2000年にブランドを再始動させて以来、ラインナップの主力となってきた3ドア・ハッチバックの第4世代にあたる。 デザインは1959年の初代ミニからインスピレーションを得たとされ、先に発表されたEVモデルとよく似ているが、その中身はまったく異なる。 EVモデルがEV専用プラットフォームをベースにしているのに対し、ガソリンモデルは現行車を大幅にアップデートしたものだ。実際、現行と同じターボチャージャー付きガソリンエンジンが用意されるが、出力は大幅に向上している。 エントリーグレードのクーパーCでは、最高出力156psの1.5L 3気筒を搭載し、0-100km/h加速は7.7秒(現行より0.4秒速い)となる。 クーパーSでは最高出力204psの2.0L 4気筒を搭載する。0-100km/h加速は6.6秒と変わらない。 全車AT(オートマチック・トランスミッション)のみの設定となる。ミニは現行車を最後に、MTを廃止する方針だ。 ミニは「俊敏なハンドリング、ドライビング・プレジャー、安全性、快適性」を追求したという。
円形タッチスクリーン採用 シンプルなインテリア
インテリアは、有機ELインフォテイメント・ディスプレイを中心としたミニマルなダッシュボードが特徴だ。このディスプレイは市販車初の円形有機ELタッチスクリーンであるとされ、画面上部に速度や燃費などの重要情報、下部にメニューバーが表示される。 エアコン操作の大部分もディスプレイから行うが、フロントとリアウィンドウのデフロスター用の物理ボタンは残されている。 ギアセレクターはセンターコンソールからディスプレイ下のパネルに移され、ハンドブレーキボタン、ターンキースターター、ドライビングモードセレクター、オーディオコントロールダイヤルと並んでいる。 トランク容量は210Lで、現行の3ドア・ハッチより1L少ない。 クーパーCの英国価格は2万2300ポンド(約415万円)からで、現行のエントリーグレードのクーパーと同等である。クーパーSは値下げされ、2万6700ポンド(約500万円)からとなった。 参考までに、EVモデルのクーパーEと価格は3万1945ポンド(約600万円)、クーパーSEは3万3445ポンド(約620万円)から。 また、5ドア版と高性能のJCW(ジョン・クーパー・ワークス)は年内に、ソフトトップ・コンバーチブルは2025年に登場する予定だ。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)