“夏の風物詩”がピンチ…「海水浴場閉鎖」や「花火大会中止」 安全確保などが背景に
一方、打ち上げ花火の中止を決めたところもありました。 「関東三大七夕まつり」の1つに数えられる埼玉県狭山市の「入間川七夕まつり」。祭りのクライマックスに約5000発の花火が夜空に打ち上げられます。 花火はコロナ禍で中止が続いていましたが、去年、4年ぶりに復活。しかし市民からは… 狭山市民 「まだ子どもが小さかったのでベビーカーで行った。埋もれちゃうぐらいで怖かった」 去年の祭りでは、来場者が急増。さらに、花火の燃えカスが住宅の屋根などに落下したところもあるといいます。 七夕祭りの実行委員会は、花火の打ち上げには住民の理解が必要とし、今年の花火は中止にしたということです。
また、見物客の足にも影響が出ています。静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」。例年、見物客が利用していたシャトルバスの運行を今年から取りやめるというのです。 安倍川花火大会本部 原田正男会長 「会場までのバスがない」 背景にあったのは、運転手の労働時間の規制強化によって人手不足が深刻となっている「2024年問題」。大会当日、夜遅くまで運行した場合、翌日の路線バスの運行に支障をきたすため、断念せざるを得なくなったということです。 イベント開催へ努力が続けられる中、まだまだ課題は残りそうです。