【MLB】カブスが右腕フリオ・テヘランとマイナー契約へ 今季1登板のみでメッツからDFAとなり退団
日本時間4月15日、米公式サイト「MLB.com」でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者が関係者から得た情報によると、カブスはベテラン右腕のフリオ・テヘランとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。メジャー通算81勝の実績を持つテヘランだが、近年は低迷が続いており、今季はメッツとメジャー契約を結んだものの、1試合に登板しただけでDFAとなり、マイナー降格ではなくFAになることを選択。エース格のジャスティン・スティールを故障で欠いているカブスへ移り、メジャー再昇格のチャンスをうかがうことになった。 現在33歳のテヘランはコロンビア出身の右腕。ブレーブス時代は先発ローテーションの中心的存在として活躍し、2013~19年の7シーズンで5度の2ケタ勝利を挙げ、2014年と2016年にはオールスター・ゲームにも選出された。しかし、2020年にエンゼルスで0勝4敗、防御率10.05に終わると、2021年はタイガースで1登板のみ。2022年はメジャーでの登板機会がなかった。昨季はブリュワーズで2年ぶりのメジャー復帰を果たし、3勝5敗、防御率4.40を記録。今季はメッツで日本時間4月9日のブレーブス戦に先発したが、3回途中6安打4失点に終わった。 カブスは開幕戦で故障したスティールが離脱し、本来なら先発2番手を担うジェイムソン・タイオンも出遅れているため、カイル・ヘンドリックス、ジョーダン・ウィックス、今永昇太、ハビアー・アサッドに続く5人目の先発投手が固まっていない状況。タイオンの復帰が近づいているものの、今永とアサッド以外の先発投手はここまで思うような結果を残せておらず、テヘランにもメジャー昇格のチャンスは十分にあると思われる。現在好調の今永とアサッドもフルシーズンの稼働は未知数のため、テヘランは先発投手陣の「保険」として重宝する存在になりそうだ。