おかやまマラソン、備前焼のメダルが完成 岡山県重要無形文化財保持者の島村光さん制作
10日に岡山市内で開かれる「おかやまマラソン2024」の実行委員会は6日、フルマラソンの総合男女各1~3位に贈る備前焼のメダルが完成したと発表した。現代細工物の名手として知られる備前焼作家の島村光さん(82)=岡山県重要無形文化財保持者、備前市=が3大会続けて制作。干支(えと)の辰(たつ)をモチーフに深みのある色合いに仕上げた。 直径約9センチ、厚さ約3センチの丸形。電気釜で3日間かけて焼き上げたという。表面に大会名、裏面にはシンボルマークを刻印した。メダルをつるすリボンは織物メーカーの坂本織物(倉敷市)による同市児島地区の伝統産品・真田紐(ひも)を用い、金、銀、銅色の3種類を用意している。 島村さんは「辰を愛らしく表現し、満足できる仕上がりとなった」と話した。 メダルは表彰式で、ゲストランナーで北京五輪女子マラソン代表の中村友梨香さんが授与する。総合男女8位までの入賞者には副賞として県産の新米や特産のフルーツなどを贈る。