プライベートクレジット投資家、レバレッジ敬遠-デフォルトを懸念
しかし、高金利の長期化はより多くの借り手企業をデフォルトに追い込み、ブームの終焉(しゅうえん)を告げる可能性がある。すでに、プライベートクレジットの借り手の中には高い債務負担に苦しんでいるところもある。一部のファンドは未収率の上昇に直面。経営難に陥っている融資先企業を買収する貸し手も出てきている。
ファンドがレバレッジを高めることは、借り手がトラブルに陥った場合、回収を複雑にする可能性があると、オコリアンのファンドサービス事業開発責任者、ポール・スペンディフ氏は指摘。レバレッドファンドはデフォルト率の上昇から不釣り合いに大きな影響を受ける可能性があると警告した。
安全性をリターンと交換することは、金融緩和時代に投資家がゼロに近い金利を補う必要があったときには理にかなっていた。しかし今、コストとリスクは上昇している。例えば、一部の運用会社は投資家がコミットした自己資本とファンドが銀行から借りたレバレッジの両方を対象に手数料を課している。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのグローバルプライベートデット主席ポートフォリオマネジャー、セバスチャン・シュロフ氏は「レバレッジのコストは上昇しており、投資家は全体としてレバレッジに興味を失っている」と述べた。同氏はレバレッジをかけないプライベートクレジットファンドへの投資を選好している。
原題:Private Credit Investors Ditch Extra Leverage on Default Fears(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Kat Hidalgo