堀江貴文×後藤達也”最強の2人”が教える、賢い「投資の思考法」「株選びのポイント」「投資詐欺の落とし穴」…!
日本はプラットフォーマーになめられている
堀江僕自身も巻き込まれている社会問題の1つに投資の詐欺広告がある。僕の画像を無断利用し、あらゆるSNSで詐欺商品に誘導する広告が氾濫したのだ。特にフェイスブックはひどい。 こちらから何度も改善要求をしているのに対し、一向に措置をとろうとしない。フェイスブックを運営するメタ社は「本物の広告と詐欺広告が区別できない」と主張しているが、ただ単にプラットフォーマー企業から日本全体がなめられているのが実情だろう。2024年4月には、同じく詐欺広告の被害に悩まされ続けているZOZO創業者の前澤友作氏とともに自民党の会合に出席し、政府に対応を求めた。その結果改善はされたのだが、僕が正式に登場している関連企業の広告まで消したのだ。この動きを見ても、なめられていると感じてしまう。 そもそも、僕は以前からメタを「邪悪な会社」だと認識している。フェイスブックは最初からフェイスブックだったわけではない。当初は「フェイスマッシュ(Facemash)」というサービス名で、ランダムに表示される2名のハーバード大学の女学生のうち、ユーザーが好みのほうを選んでいくという悪趣味なサイトだった。 グーグルはメタとは対照的に、創業初期から社是に「邪悪になるな(Don’t Be Evil)」をかかげている。そのグーグルやユーチューブには比較的、詐欺広告が少ない。この例1つとっても、創業者の精神は必ず企業文化に染み出していくと僕は思う。 だから、創業者の性格や意思を確認することは、株選びでも重要な項目になる。
投資詐欺はこれから増える可能性
後藤私もXやnoteでなりすましアカウントがたくさんできています。LINEなどに誘導する例も頻発しています。 LINEなど匿名性の高いプラットフォームは投資詐欺に悪用される例が多いようです。著名人の名前や顔があっても、安易に信頼しないようにしましょう。特にLINEなど別のアプリへの誘導を促される場合は要注意です。 また一度お金を預けてしまうと、戻ってこないリスクがとても高まります。耳当たりのよいフレーズであっても、信頼できそうな相手であっても、お金を他人に預けることにはしつこいくらい慎重になってください。 というのも近年は投資にまつわる詐欺が増えているからです。 株高や円安、新NISAによって投資の関心が高まり、「投資で資産が増えた」という人も実際数多くいます。このことは詐欺集団が目をつけやすいことと裏表です。 「儲かりそう」というイメージがあるとともに、「ちょっと難しそう」というのは、いかにも詐欺の余地がありそうです。そして投資関連だと、何百万円や何千万円といったまとまった額の被害が起こりえます。 詐欺集団は「詐欺の専門家」です。 「どうすれば人はだまされるのか」。数多くの事例をもとに、ノウハウを蓄積しています。みなさんが「私はだまされない」と思っていても、詐欺集団の思いのままにひっかかってしまうリスクは排除できません。 そして投資詐欺というと、多くの資産を持った高齢者が狙われやすいイメージがあるかもしれませんが、ほとんど貯金のない若者が狙われるケースも少なくありません。社会経験が少ないぶん、だまされやすい面があります。貯金がなくとも、借金させることで大きな被害に遭うこともあります。 万が一「詐欺かも」と思うことがあれば、消費生活センターに相談してください。電話番号は「188(いやや)」です。事情を説明すれば、確認すべきこと、行動すべきことなどアドバイスをもらえるはずです。
堀江 貴文、後藤 達也