〈ラブ トランジット 2〉 復縁を選択しなかったオトコたちのホンネ セカイ×たかあき インタビュー
旅の中で見つけた、尊い関係と感情
ーーライバルとなる男性との共同生活は、大変ではなかったですか? セカイ:僕はもともと中高生の頃も男子校出身で、同性との共同生活には慣れているので、そこはむしろ楽しみにしていました。兄弟も全員男なので、常に生活の中に同性との交流があったんですよね。 たかあき:始まってみたらみんないいヤツばかりで、わりとお互いの相談にも乗り合っていましたね。僕の場合は、好意をもった女性のXが、旅の途中で「僕たちはフラットな関係だからね」と声をかけてくれたり。男気のあるメンバーたちのおかげもあって、ライバル意識を強く持たずに済みました。 ーー二人とも新しい恋愛は成就しない結末となってしまいましたが、旅の中で得たもの、成長できた点などはありましたか。 セカイ:今は仕事に集中しようと、踏ん切りがついた部分はありましたね。職業柄、体を絞る減量期を作る時もあるんですが、そういう時はどうしても恋愛する気持ちではなくなってしまうので、一度仕事を休んで恋愛に打ち込めた期間は本当に貴重でした。旅がきっかけとなって、仕事で進みたい次のステップも見えてきたので、後悔はないですね。今は、ホカンスで好きになった人が見つけた幸せを純粋に応援しています。 たかあき:たった1カ月だったけど、旅の中で感じたことがすごく大きくて。今は恋愛より仕事に邁進する日々ですが……得たものといえば、やっぱり頼れる男性メンバーたちとの出会いだったかもしれません。 セカイ:職業も近しいところがあるし、実際たかあきとはすごく馬が合ったよね。 ーーお二人は旅のメンバーの中でも、特に仲良し同士だったそうですね。 たかあき:セカイは僕のしょうもないボケもすごい頑張って拾ってくれるんですよ。お互いに体を動かすのが好きだから、一緒にサッカーもしてたし。 セカイ:みんなで飲んでる時も、なんとなく一緒にいることが多かったよね。 たかあき:だってそれは、セカイがついてくるからじゃん。 セカイ:え~!? いやいや絶対逆だって、たかあきが甘えてくるんじゃん。 ーーめちゃめちゃ仲良しだ……(笑)。 たかあき:セカイって、意外と奥手じゃないですか。 セカイ:(苦笑)。 たかあき:僕はセカイのそういうところが可愛いと思っていて。ホカンス中は躊躇してる暇もないって感じだったけど、それって正直仕事でも、恋愛でも一緒じゃないですか。セカイは仕事してる時はきっと決断力があると思うし、この旅で学んだことを活かして、恋愛でも決断していってほしいなと思います。歳下の俺が言うことじゃないかもしれないけど(笑)。 セカイ:僕だって、たかあきのことは可愛いと思ってますよ。たかあきのちょっと子供っぽいところを分かってくれて、優しく見守ってくれる女性との出会いがあるといいなと思います。 たかあき:いや~、分かってるな~(笑)。 セカイ:たぶん、たかあきって、一緒に暮らし始めると半年くらいで靴下とかマグカップとか、出しっぱなしにし始めるタイプだと思うんで。半年経っても楽しく過ごせる人なのかどうか、ちゃんと見極めてほしいですね。 ーーお二人は本当に、お互いのことをかなり深く理解しているんですね。 セカイ:もしかしたら俺、たかあきに恋してたのかな。 たかあき:冗談やめて~! でも今日なんて、服装まで似てるしね……私服なのに(笑)。 セカイ:冗談はさておき(笑)。僕はこのホカンスで、本気で恋愛に向き合ったけど、うまくいかなかった部分もあります。だけどこうやって、自分のいい部分も悪い部分も認めてくれる友人に出会えて、本当によかったです。 たかあき:恋愛って、タイミングもあると思うから。またいつか、本気の恋ができたらいいなと思います。 (取材と文・ミクニシオリ)