滝澤里菜、飛距離と小技で単独首位「パー5でチャンスからバーディーを取れたのが良かったです」/サンスポ女子アマ
TOMAS CUP 第41回全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権第1日(12日、静岡カントリー浜岡コース&ホテル小笠コース=6279ヤード、パー72)4年連続出場の滝澤里菜(19)=大阪学院大1年=が6バーディー、2ボギーの68で回り、単独首位で発進した。1打差の2位に井上蒼海奈(あみな、17)=高知・太平洋学園高2年。さらに1打差の3位に三原舞紀(17)=千葉・成美学園高2年、川口心路(こころ、18)=フリー=の2人が並んだ。大会は2日間36ホールで行われ、優勝者には、来年の女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」本戦の出場権が与えられる。 秋晴れの静岡で、滝澤が絶好の船出だ。挑戦4度目の大会で自身初の60台となる68をマーク。自然と笑みがこぼれた。 「パー5でチャンスからバーディーを取れたのが良かったです」 10番から出て11番でバーディー。15、16番でボギーを打ったが、17番(パー5)で第3打を1・5メートル、18番(パー4)で第2打を5メートルにつけての連続バーディーで帳消しに。後半は4番(パー5)で残り67ヤードの第3打を20センチにつけるなど、スコアを3つ伸ばした。 この大会は初出場の2021年から55位、67位、41位。ドラコンでは大阪桐蔭高2年だった22年に大会記録の323ヤードで優勝、今年も300ヤードで3位と目立っているが、本戦は上位にも入れていない。その本戦で、この日は小技がさえた。 今春、大阪学院大の経営学部に進学したと同時に、自宅にアプローチ練習場を作ってもらった。午後9時まで大学の部活に励んだ後も、自宅で約40分の練習が日課だ。世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)らの動画も参考にして「4年前よりアプローチがうまくなった」。飛距離と小技でスコアを作った。 「あすも68を出して。優勝したい」。滝澤がこのまま逃げ切り、自身初のツアー出場権をつかむ。(高橋朝香) ■滝澤 里菜(たきざわ・りな) 2005(平成17)年5月12日生まれ、19歳。奈良・生駒市出身。9歳でゴルフを始める。同市立光明中から進んだ大阪桐蔭高2年時の22年「奈良県アマ」2位。24年「日本女子学生」8位。得意クラブはドライバー。家族は父・治生さん、母・絵美さん、姉・佑菜さん、妹・伶菜さん。169センチ。