デンソーとNTTデータ、3000人のソフトウェア開発体制を整備 SDV時代に向けソフトウェア領域で包括提携に基本合意
■ SDV時代に向けて2030年までに3000人のソフトウェア開発体制を整備 NTTデータとデンソーは6月13日、ソフトウェア領域での包括提携に関する覚書を締結したことを明らかにした。SDV(Software Defined Vehicles)時代に向け、両社の取り組み第1弾として2030年までに育成も含め両社で3000人規模のソフトウェア開発体制の整備を目指すとしている。 両社による提携では、高度運転支援・自動運転や電動化、さらにはSDVに向けた自動車開発において、より大規模かつ高度化する車載ソフトウェアの開発に対応するため、グローバルソフトウェアリソースの拡充として、両社が有する国内外の拠点におけるソフトウェアリソーセスのシナジーを最大化し、2030年までにグローバルで3000人規模の開発体制整備に取り組む。そのほかにも、「高度ソフトウェア人財の育成」「ソフトウェア開発支援基盤の拡充」「社会課題解決への共同取り組み」などを推進するとしている。 これまでに、NTTデータとデンソーでは、2016年にはデンソーがソフトウェア開発を手掛けるNTTデータMSEへの資本に参加して車載ソフトウェア開発を推進するとともに、2022年にはNTTデータとデンソーで電動車向けバッテリの業界横断エコシステム構築を開始するなど、自動車業界の変革に向けソフトウェア領域での取り組みをともに推進し、関係を強化してきた。 今後、NTTデータとデンソーは提携を通じて、早期に新たなモビリティサービス基盤を創出し、共同展開。そして、In-Car、Out-Carにおけるそれぞれの強みを連携させながらアライアンスを深化させ、SDV時代に向けてソフトウェア領域の面から、クルマの魅力を進化させることに貢献していくとしている。
Car Watch,編集部:椿山和雄
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