大神HC指揮のトヨタ自動車が大勝 バスケWリーグ、山形などで試合
バスケットボール女子Wリーグ1部プレミアは23日、各地で4試合を行った。大神雄子ヘッドコーチ(HC、山形市出身)が指揮するトヨタ自動車は、山形市総合スポーツセンターでアイシンと対戦し、71―47の大差で勝利して5連勝となった。 トヨタ自動車は第1クオーター(Q)でシュート精度が上がらず苦戦したが14―11とリード。第2Qでは小野寺佑奈、岡本美優、山本麻衣の得点で引き離し33―19で前半を折り返した。第3Qも攻撃の勢いは衰えず内外から得点を重ねて62―30。第4Q後半にファウルがかさみ相手にフリースローを与えたものの、大差を守り切って大神HCの凱旋(がいせん)を飾った。 試合前には大神HCの歓迎セレモニーが行われ、おいで西東京市柳沢小3年の星野駿太郎さん(9)と弟の1年蓮太郎さん(6)から花束が贈られた。24日も同センターで同じカードが行われる。 大神HC「地元開催に感謝」 ○…トヨタ自動車の大神雄子ヘッドコーチ(HC、山形市出身)が約1年ぶりに地元での試合に臨み、選手を鼓舞し勝利に導いた。ファンや関係者からの大きな拍手を受けた指揮官は「小学生の頃に県内でWリーグの前座試合に出てプロになる夢を抱いた。地元で試合を開催してくれたことに感謝したい」と話した。
今季は半数がルーキーという若いチームを率いる。この日は序盤からリードを守り、第2クオーター以降は粘り強い守備から速攻につなげてアイシンを圧倒。「選手たちが40分間エナジーを出してくれた」と戦いぶりを評価した。 全国高校選手権(ウインターカップ)県予選を兼ねた今年の県高校選手権の優勝校には、大神HCの寄付を基に県バスケットボール協会が用意した優勝杯が贈られた。会場に同予選女子優勝の山形中央のメンバーがいたことに触れ「全国出場をプレッシャーに感じず、モチベーションにして楽しんでほしい」とエールを送った。