京都の「宇治抹茶」爆売れでピンチ 訪日客人気で販売制限、転売目的の大量購入も
■過去には中国で商標登録も 海外では、抹茶を使ったスイーツのブームに加え、抹茶をたてて飲む本来の味わい方にも関心が広がり、より質の高い品を求める動きにつながっているとみられる。特に宇治抹茶は人気で、中国では宇治茶関連の商標が登録・出願される問題も過去に発生した。 京都府茶協同組合(京都府宇治市)によると、「海外では手に入りにくい本場の宇治抹茶へのニーズがある」とみて、需給逼迫(ひっぱく)はしばらく続くとみる。一方で「茶園を増やしたとしても、新茶として収穫するまでに3~5年はかかる」といい、増産対応は難しい。「抹茶は賞味期限も短く買いだめは適さない。新しい商品をその都度買うようにしてほしい」と呼びかけている。