名古屋―伊賀上野を直通 JR関西線、2月16・22日に実証運行 三重
一見勝之三重県知事は9日の定例記者会見で、関西線の名古屋駅と伊賀上野駅を乗り換えなしで結ぶ直通列車を来月16、22の両日、実証で運行すると発表した。観光での移動需要を探る。 県によると、関西線では運行事業者の違いなどから、亀山駅で列車を乗り換える必要がある。平成18年までは「急行かすが」が名古屋駅―奈良駅間を直通でつないでいた。 実証は県、伊賀市、亀山市、JR西日本でつくる「関西本線活性化利用促進三重県会議」が実施する。事業費の1千万円は県が負担し、半額を公共交通の維持を目的とした国の補助金で賄う。 列車は各日1往復で、定員は計200人。JR東海の気動車「キハ75形」(2両編成)を使う。日本旅行が旅行商品として販売。7600円から1万9800円まで、4つのプランを設けた。 同社のウェブサイトを通じて1月10日午後1時から同16日午後5時まで、プランの申し込みを受け付ける。残席があれば同22日午後3時から、先着順で申し込みを受け付ける。 一見知事は会見で、直通列車について「画期的な取り組み。多くの人に関西線に関心を持ってもらえると思う」と説明。将来的には関西方面からのイベント列車を企画する考えも示した。