渡邉美穂、木村柾哉のウィスパーな一言にキュン 恋愛映画出演はINIメンバーに「観てほしいけど、恥ずかしい」
■互いの座長ぶりを絶賛
――お2人とも映画初出演かつ初主演ですが、座長としての役割は果たせましたか? 木村:僕は自分のことで精一杯だったので、座長という意識はあまりなかったのですが、渡邉さんはすごかったです!渡邉さんがいるだけで現場が明るくなるし監督もノリノリになったり、すごい力を持っているなと思いました。 渡邉:そんなことないですよ(笑)。私たちがダブル主演を務めさせていただいていますが、キャストも監督もスタッフさんも一緒に肩を組んでいいものを作っていきたい思いで、ひたすら臨んでいました。 ――渡邉さんから見て、木村さんの座長ぶりはいかがでしたか。 渡邉:アーティスト活動をされていて、撮影期間中もお忙しかったと思います。でもそれを言い訳にしないですし、疲れも一切見せずに取り組む姿は頼もしかったです。現場でも最後まで集中してお芝居されていたのはプロだなと思いました。がんばりたい想いが人一番強かったのだろうなと感じました。素敵な座長です。 ――お互いに100点満点で言ったら、120点満点ぐらいの感じですかね。 木村:そうですね。お互いべた褒めになっちゃって恥ずかしいですけど(笑)。 ――そんな木村さんは初主演映画の主題歌をINIが担当しています。 木村:うれしいですね。メンバーが声優として出演させていただいた映画で主題歌をやらせていただいたことはありますが、今回は僕自身が俳優として出演させていただく作品の主題歌で、人生で体験したことがない貴重な経験になりました。 ――主題歌「Break of Dawn」が大事なシーンで流れるのを聴いてどう感じましたか。 木村:曲がちょっと大人な感じというか。あまりポップすぎないテイストで、作品の締めでまとまりを作っているなと感じました。務めさせていただいてうれしいです。 ――渡邉さんは曲を聴いての感想は? 渡邉:すごく良い曲ですし、映像にもマッチしていて、この曲があるからよりきれいで良いシーンになっているなと感じたので、INIさんには感謝しかないです。素敵な曲をありがとうございます。映画を楽しんでほしいのはもちろん、曲にも注目してほしいですね。 ――本作への出演について、INIメンバーの反応は? 木村:観てくれたらうれしいけれど、役柄的に自分から「観てほしい」と言うのはちょっと照れ臭いです(笑)。予告をチェックしてくれている一部のメンバーは、多分キュンキュンへの耐性がなさすぎて、「キャー!」って目がハートになっています(笑)。 ■役者としての展望語る ――お互いがキュンとしたシーンはありましたか? 木村:水族館でのシーンですね。上目使いできゅるんきゅるんな目をしたあこ子の姿にキュンとしました。しかもチャーリー・パピコというキャラクターのぬいぐるみを作ってくれて指がボロボロ。そういう姿にもキュンとしました。 渡邉:直己くんがあこ子の家に原付に乗ってやってくるシーン。家の中にいるあこ子に対して、ちょっと小声で「バイバイ」って言ってくれる姿に、狙ってないかわいさがあって試写の時に女性陣みんなで盛り上がりました(笑)。もともと台本にはなくて、現場で監督の提案を踏まえて入れたアドリブなんですよね。 木村:監督がキュンを知り尽くしています。 渡邉:監督の提案をすぐ飲み込み、素晴らしいバイバイを生み出せる木村さんもあっぱれですね。ぜひ楽しんでほしいです! ――最後に俳優業において、今後の展望があれば聞かせてください。 木村:主演として思いっきり演技させてもらうのが初めてだったので、より一層、演技に対して興味も湧いて、「もっと知っていきたい」「もっとやっていきたい」という気持ちが強くなりました。この映画をきっかけに、俳優としての道も一歩ずつ進められたらうれしいです。 渡邉:今は学生役が多いのですが、ゆくゆくはどんな役もこなせるようになりたいです。この現場を経験し、柔軟な人間でいたいと改めて感じました。監督から言われたことや、周りの役者のみなさんとの温度感を察して対応できる役者でいたいなとずっと思っているので、どんな作品でもどんな役でも自分のものにできる、しっかりとした実力をつけていけるように、目の前の作品と向き合っていきたいです。 取材・文:遠藤政樹 撮影:筒井翼