犬がグーンと伸びをする理由 頻繁に体を伸ばすときの注意点
愛犬が体や足を「グーン! 」「のびのび~! 」と伸ばす様子をみたことはありませんか? では、犬はどのような理由で体を伸ばしているのでしょうか。 【写真】体を伸ばす柴犬 「犬が体を伸ばす理由と注意点」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬が体を伸ばす理由
犬が体を伸ばす行動にはいくつかの理由が考えられます。たとえば、 ・気持ちの切り替え ・寝た後や動き出す前のストレッチ ・遊んでほしい、かまってほしい ・身体をほぐすため ・不安や緊張、ストレス ・お腹が痛い ・悪心(気持ちが悪い) ・膝の違和感 などから、犬が体や足を伸ばすような仕草をみせることがあります。 一般的に犬の伸びは寝起き、遊びやご飯、お散歩の前などのタイミングでみられることが多いです。 また、犬の伸びはストレスを緩和させるカーミングシグナルの1つでもあります。これは、病院や知らない場所、苦手な人が側にいるときなどにみられる行動です。 犬が伸びをするとともに、体や表情が強張っている、警戒している様子がある場合は、ストレスによる伸びである可能性があります。
犬が頻繁に伸びをするときの注意点
犬が頻繁に伸びをするときは注意が必要なケースもあります。もし、愛犬に体を伸ばす様子が何度もみられる場合は、 ・元気と食欲はあるか ・足を引きずっている様子はないか ・その他に変化はないか これらのことをよく観察するようにし、気になることがある場合は動物病院を受診しましょう。 犬が伸びをするときに注意が必要な例を紹介します。
お腹に痛みがある
犬に「お祈りの姿勢」と呼ばれる前足を伸ばしてお尻を高く上げた状態で体を伸ばす様子とともに、食欲不振、嘔吐、下痢がみられる場合は、お腹に痛みがある可能性があるため注意が必要です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼(パテラ)のある犬の場合、膝が外れたタイミングで自身で元の位置に戻すために後肢を尾側に伸ばすことがあります。頻度は外れやすさによって異なりますが、足を引きずっている様子がある場合は動物病院への受診が必要になります。 愛犬の体調や気持ちの変化に気がつくためにも、日頃からよく観察をすることが大切です。参考にしてくださいね。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
いぬのきもちWeb編集室