松井秀喜さん、5・3長嶋茂雄DAYで始球式 「野球人生最大の師」の功績たたえる特別試合盛り上げる
巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(49)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が、「長嶋茂雄DAY」として開催される5月3日の阪神戦(東京D)で始球式を務める予定であることが15日、分かった。始球式後には、日本テレビ系の地上波でのナイター中継で解説も務める予定。恩師である巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(88)=報知新聞社客員=の功績をたたえ、伝統と歴史を継承するメモリアルな一戦を盛り上げる。 【動画】松井秀喜臨時 コーチ、秋広優人を身振り手振りまじえて熱血指導 まな弟子が、恩師の特別な一戦に駆けつける。球団創設90周年記念特別試合、長嶋茂雄DAYとして開催される5月3日の阪神戦で、松井氏が始球式を務めることが判明した。ちょうど1年前となる昨年の同日に行われたヤクルト戦に続き、2年連続の大役となる。 野球界をはじめ、日本スポーツ界をけん引してきた恩師の功績をたたえて行われる一戦。巨人の阿部監督、コーチ、選手は長嶋さんの永久欠番「3」が右袖にデザインされた特別仕様のユニホーム、側面に「3」が入ったキャップとソックスを着用。永久欠番をあしらったユニホームの着用は、球団史上初の試みとなる。恩師の薫陶を受けた松井氏も、巨人軍の歴史を紡いできた一人として、特別な雰囲気を作り上げる。 松井氏にとって、ミスターは恩師にあたる。92年のドラフトでは4球団競合の末、長嶋さんが自身を引き当てた。入団後は師弟関係を築き、二人三脚で鍛錬を積み、豪快な本塁打を量産。日本球界を代表するバッターへと成長を遂げた。松井氏が引退後の13年5月には、国民栄誉賞を同時に受賞。18年に史上最年少の43歳7か月で野球殿堂入りした際には「私の野球人生の最大の師に、心より感謝を申し上げたいと思います」と語った。 始球式後には、日テレ系の地上波ナイター中継で、自身と同じく長嶋さんに指導を受けた高橋由伸氏(49)=本紙評論家=とダブル解説を務める予定。気心の知れた2人によるミスターとの思い出話にも注目が集まる。 今春の宮崎キャンプでは、現役時代に共にプレーした阿部慎之助監督(45)のラブコールに応え、臨時コーチに就任。萩尾や門脇らヤングGを中心にアドバイスを送り、成長を促した。松井氏の来場は巨人ナインにとっても、大きな援軍となる。 長嶋さんが築き上げた歴史と伝統を継承するためのメモリアルな一戦。G党にとって忘れられないゴールデンウィークとなる。 ◆松井氏とミスターの主な共演 13年5月5日の広島戦(東京D)の前に、2人の国民栄誉賞授与式と松井氏の引退セレモニーが行われた。始球式では松井氏が投手を務め、長嶋さんが打席に入ったが、まさかの大暴投で結果は空振り。「監督が打つという殺気を感じました」と振り返った。また、21年7月23日の東京五輪開会式(国立競技場)では、ソフトバンクの王貞治球団会長とともに3人で聖火ランナーを務めた。ミスターは松井氏のサポートを受けながら約10メートル力強く歩き、笑顔で医療従事者にトーチをつないだ。
報知新聞社