玉川徹氏 イーロン・マスク氏の予算3割削減に疑念「信用できない」「自分に有利に」
コメンテーターの玉川徹氏が14日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)に出演し、イーロン・マスク氏が連邦政府予算の約3割削減を目指していることに「“えっ! そんなことになるのか”って結果になりかねないな」と懐疑的な見方をした。 トランプ次期大統領は実業家のマスク氏とビベック・ラマスワミ氏が第2次政権で新たな「政府効率化省」を率いると発表した。マスク氏は連邦政府予算である約1100兆円から300兆円以上の削減ができるとしている。番組内では日本で民主党政権下で行われた事業仕分けのようなものと解説した。 大幅に予算を削減する計画に、玉川氏は「官の中に無駄遣いがある、というのはあると思うんですけど」としつつも「不要なものってないんですよ。だから切るものは不要だから切るってことではなくて、優先度の問題なんですよね」という。 日本での事業仕分けでも「切れるって言っても、あんまり切れなかったんですよ」と振り返り、「優先度を付けて、優先度の低いものを切るかって話になるんだけど、優先度が低いって言われたことも必要だったりするんですよ」と削減の難しさを指摘。だからこそ、「300兆円も切るなんてことをいうと、マスク氏にとって必要ないものかもしれないけれども、多くの人にとっては必要なものだったりするんですよね」と語った。 また、玉川氏は実業家のマスク氏がこのことに携わることにも懐疑的な見解を示した。「日本でも政治とカネの問題があって、企業団体献金というのが、おカネを払った企業にどうしても優遇するってことをやっちゃうよねっていうところがあるから、止めようって話になっている時に、本当にマスクさんのところに対して有利になるような話がいかないのかって僕は思う」とマスク氏へ優遇がされないかを懸念。 マスク氏を「たしかに優秀なビジネスマン」としたものの、「公ってモノに対してどのくらいの感覚を持っている人かっていうのはXの話なんかを見ていると全然、信用できないよね」とバッサリ。「やろうしているお題目は悪くないんだけど、実際には“えっ! そんなことになるのか”って結果になりかねないなと思います」と懸念を示した。
東スポWEB