阪神の才木、八回1死までノーノー 両リーグトップ7勝目も偉業逃し「めっちゃ悔しい」
阪神3-0西武(9日、甲子園) 阪神の才木は「めっちゃ悔しい」と語気を強め、落胆を隠さなかった。西武打線をまったく寄せ付けず、無安打無得点を続けていたが、あと5人に迫った八回1死、代打の山野辺に高めに浮いた直球を右翼フェンス直撃の三塁打にされ、偉業達成はするりと逃げた。 その八回。先頭の源田に93球目を投じた直後、右脚がつるアクシデントがあった。「思ったより体も動いていて、初回から出力も出ていた。ちょっと後半にばてたかな」。結果的に1安打を許したが、それでも「風で流されたので、しようがない」と気持ちをしっかりと切り替え、8回1安打、9奪三振で、両リーグトップの7勝目を挙げた。 「まっすぐは、今日が一番よかった感じ」だったという。序盤から完全試合や無安打無得点試合が頭にあったという岡田監督は「申し分ない。本当にいい仕事をしている」と絶賛した。 チームは今季2度目の同一カード3連勝。2戦連続の2桁安打と打線も上向いてきた。「ここから波に乗っていければいい。次はノーノーできるような投球ができるように頑張りたい」と才木。闘志をたぎらせていた分だけ募った悔しさは、次への原動力になる。(嶋田知加子)