なぜ「今年こそ片づけるぞ!」は毎年成就しないのか…まずは「何年も放置しているモノ」から片づけてスタートダッシュを決めよう!
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「新春にふさわしい片づけ」です。 【写真】阿部さんが処分したという壊れたスーツケース * * * * * * * ◆なぜ「今年こそ!」で終わってしまうのか 2024年がスタートしました。今年も連載を通じ、ラクにできて効果的な片づけ術をお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて新年を迎え、「今年こそ片づけたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。年初にせっかく生まれたやる気、今年こそ味方に付けたいものです。 でも、もしかすると「毎年同じことを考えているけど一向に片づかない…」という方もいるかもしれません。 そんな方におそらく足りないモノ、それが<目標>です。 ここで「片づけたあとにどんな暮らしをしたいのか」という具体的な目標を立ててみましょう。これはつまり、手を動かして片づけ始めるより前に、まずは理想の暮らしを思い描いてみる、ということです。
◆片づくほど挑戦する気持ちが生まれる みなさんにもイメージがわきやすいよう、これまでに片づけ講座の受講生が立ててくれた目標を一例として紹介したいと思います。 ・人を呼べるような部屋にしたい ・家族がくつろげる部屋にしたい ・お掃除ロボットを使える部屋にしたい(床にあるものを無くしたい) ・花が映えるような部屋にしたい ・家族に「あれどこ?」と聞かれないようにしたい ・探し物でイライラしないようにしたい ・片づけに使っていた時間を他のことに使いたい ・スッキリした部屋で、新しいことに挑戦したい などなど。皆さんはいかがですか? とにかく一度目標を決めると、そこに意識が向かうようになり、自然とやる気が起こります。そのうえで実際に片づけをすれば勢いも違うはず。 それで部屋の中が整理されれば、結果として時短などにつながり、その分、家族や趣味の時間がとれるようにも。家の中がスッキリすればするほど、新しいことに挑戦しようという気持ちもより強くなるはずです。
【関連記事】
- 片づけで何より気をつけるべきは『収納品を買わない』ことだった!がんばっても部屋が片づかない人に知ってほしい大切な3つのポイントとは
- 整理収納アドバイザー阿部静子 なぜ震災当日「大津波警報」が出る中、私は海方面へ向かってしまったのか?被災経験を経てたどり着いた「バッグ」と「車中」の備えとは
- なぜか片づかないリビングでいつの間にか増殖しているモノとは…この「捨てやすい4種」から処分するのが、片づけの<早道>!
- 食器は「まだ使える」を基準にするといつまでも減らない・片づかない!令和となった今こそ置き換えたい<新基準>とは…
- 人気スタイリストが教える「買っても着ない服」を減らす方法。6つのポイントで<自分のトリセツ>を作る