40代から悩む頻尿「今は紙パンツも。恥ずかしくなんか全然ない」 テリー伊藤さん
人気バラエティー番組を数多く手掛け、現在は執筆活動にも力を入れている演出家のテリー伊藤さん(74)。仕事漬けだった40代に頻尿などの男性更年期障害の症状に悩まされ、泌尿器科への通院が始まった。「診察を受けて生活改善につながった。頻尿の症状は今もあり、最近は紙パンツも使っていますが、活動範囲が広がり、いいことずくめ。恥ずかしくなんかないですよ」。病を受け入れ、ケアをしながら、人生後半戦を謳歌している。 【チェックリスト】イライラし「お茶ぶちまけた」…男性更年期障害の主な症状 ■頻尿で集中力や持続力なくなる 症状が出始めたのは30年以上前、テレビの仕事に没頭していたときです。最初は体温調節ができなくなり、夏でも寒くて厚着をしていました。次に頻尿に悩まされた。1時間ごとにトイレに行きたくなる。そのうちに身体症状だけでなく、集中力や持続力がなくなりました。 トイレの症状をどうにかしたくて、泌尿器科へ行ったんです。当時は男性更年期障害という言葉は聞きませんでしたが、医師からは「仕事のし過ぎだ」といわれました。年間10日くらいしか休まず、毎日5時間ほど眠れたらいいほう。新番組の総合演出を任され、プレッシャーやストレスもあったんだと思います。 「睡眠をしっかりとり、運動すること、体を冷やさないこと」。そうした生活改善の指導を受け、ジムにも通い始めました。今も当時教えてもらった股関節の血流をよくする体操を続けています。 ■恥ずかしいなんて思わなくていい 泌尿器科は男性特有の疾患を扱う専門医です。問診は性機能の話にも及びますが、恥ずかしいなんて思わなくていい。お医者さんも看護師さんも、そういう話を1日に何十件と聞いているから、何てことなく受け止めてくれるし、適切な治療法を教えてくれます。泌尿器科の分野で何か困っている症状がある人は、絶対に行った方がいいですね。 頻尿の症状は今もあり、通院は続いています。若いころのように戻ることはないと思う。そりゃそうでしょ。車に例えるなら、74年前の車に乗っているわけです。さびも出るし、メンテナンスも必要。それでも自分なりのスタンスで人生を歩んでいくしかないんじゃないかな。 ■紙パンツのことを情報共有