カナダの大型潜水艦プロジェクトに参戦…韓国造船業界が狙う「6兆円」の受注
【11月14日 KOREA WAVE】カナダが約60兆ウォン(約6兆6000億円)規模で推進している3000トン級潜水艦導入プロジェクトをめぐり、韓国の主要造船企業であるハンファオーシャンとHD現代重工業が受注競争に参戦している。カナダ海軍群司令官アンガス・トップシー中将がハンファオーシャンの造船施設を訪問し、現場を視察したのに続き、HD現代重工業の施設も訪問する予定だという。 カナダは、現行の4隻の老朽潜水艦に代わり、3000トン級潜水艦8~12隻を新たに導入する計画で、ロシアや中国への対策として北極圏の防衛力強化を目指している。このプロジェクトには事業費に加え、アフターサービスを含む総合的な軍需支援も盛り込まれており、ハンファオーシャンやHD現代重工業はドイツ、スペイン、スウェーデンの造船会社と競争することになる。 トップシー中将はハンファオーシャンの造船所で、同社がカナダ向けに提案している「張保皐(チャンボゴ)-III バッチ-II」潜水艦の建造現場を視察。ハンファオーシャン側は、提案した潜水艦モデルがカナダ海軍の要件を満たす唯一のモデルであることを強調し、技術移転により現地での維持・管理をサポートする計画を示した。 また、HD現代重工業も同様にトップシー中将に造船所とメンテナンス設備を公開し、技術移転によるカナダ国内での維持管理の独立性を強調する。さらに、この2社はポーランドの「オルカ・プロジェクト」においても受注競争を繰り広げており、韓国の次世代駆逐艦プロジェクト(KDDX)に関連する法的争いも抱えている。 韓国国内では、こうした国際受注戦において両社が協力して「K-防衛産業ワンチーム」として連携し、大規模プロジェクトの受注に挑むべきだという声も上がっている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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