「やる気なくても勉強が超はかどる!」スゴい“脳の取説”「忙しくて誘惑が多い大人」こそ試してほしい意外に簡単な方法は?
学生時代のみならず、社会人になってからも勉強の必要性が生じる機会は少なくない。しかも「勉強したいからする」というよりは、仕事のために「勉強せざるを得ない」というケースのほうが多いのではないだろうか。 ■学習方法が激変する「脳の取扱説明書」 だとすればなおさら、少しでも集中し、より効率的に勉強に臨まなければならなくなる。 そこで多くの人が、自分にとってよりよい勉強法を探し出し、実践しているわけだ。 とはいえ、そうして見つけ出した対策が、本当に効果的であるとは限らない。
認知心理学者である『勉強脳: 知らずしらずのうちに結果が出せる「脳の使い方」』(ダニエル・T・ウィリンガム 著、鍋倉僚介 訳、 東洋経済新報社)の著者も、どうやらその点が気にかかっていたようだ。 そこで、「脳の取扱説明書」であるという本書では“学習のやり方をみるみる変える方法”を紹介しているのである。 この本を読めばなんの努力もせずに学習できるようになる――とは、約束できません。脳のしくみはそういうふうにはなっていないからです(もし、世の中にそんなおいしい学習法があるという人がいたら……あなたからお金をだまし取ろうという人ですから、気をつけましょう)。
しかし、学習をかなり効率化できるということは約束できます。 また、学習のスピードアップができ、一度学んだことを長いあいだ忘れないでいられるようにもなるでしょう。 皆さんは脳のしくみにちょっと詳しくなり、どこで挫折しやすいかもわかるようになります。(「はじめに 脳のしくみがわかれば『学び』はもっと効率化できる!」より) 重要なポイントは「効率化」という部分だろう。 つまり理想に近いかたちで学習するにあたっては、効率的に勉強できるしくみを理解し、それを実践することが大きな意味を持つのだ。
ただし、効率的に勉強したいという気持ちがあったとしても、私たちはしばしばそれら「やるべきこと」を先延ばししてしまいがちでもある。もしかしたら勉強以前に、その点が大きな障壁になってしまうかもしれない。どことなく矛盾した話だが、それは現実だ。 では、「先延ばししたい」という思いに屈することなく勉強するためには、いったいどうしたらいいのだろうか? ■意志よりも、習慣に頼る 朝、起きてからコーヒーをいれたり、あるいは歯を磨くなど、私たちが1日のうちに行うことの大半は、無意識のうちに行われている。それらは完全に習慣化された行為であるため、わざわざ「そのルーティンを始めよう」と意識する必要もないのだ。もちろん、それらを先延ばししてしまうようなこともないだろう。