サッカー部員が飲酒・喫煙・パチンコ 大津高校は「部の問題ではない」も県教委は「事実確認後、学校判断に助言も」
2022年に1年生の部員が全裸で土下座を強要され、写真を撮られるいじめがあった熊本県立大津高校サッカー部で、今度は複数の部員が、飲酒や喫煙、そしてパチンコ店への出入りがTKUの取材で分かった。 取材に応じた大津高校の教頭は、サッカー部としての問題ではなく、個人の問題であるとして、指導者の処分や活動自粛などの措置は取らないとしている。 【画像】取材に応じる白石県教育長
「部員が飲酒や喫煙、パチンコも」
熊本県立大津高校によると、5月1日に匿名で「サッカー部員が飲酒や喫煙をしたり、パチンコ店へ出入りしている」との情報が学校に寄せられたということだ。 学校が調査を行ったところ、この半年ほどで飲酒と喫煙を行った生徒が数人、パチンコ店へ出入りしていた生徒が十数人確認され、この中にサッカー部員が複数人含まれていたという。 大津高校・髙木慎二教頭: 大変重く受け止めております。特に2022年ににあのようなこと(いじめ問題)があったので、そこからいろんな改善策を考えて進めてきたが、それが100パーセント浸透していなかった部分があるのかな 学校は、該当する生徒に対し現在、自宅謹慎などの特別な指導を行っているとしている。
県教委が大津高校の判断へ助言を示唆
サッカー部に対する活動自粛などの措置について、大津高校の髙木教頭は「集団で宴会をしてとか、集団で何かを、ということではございません。個別の案件に対してサッカー部の生徒がそこに混じっていたという捉え方で、それぞれに対応しているので、部活動そのものの自粛は考えていない。試合にも出る」と述べた。 その上で、監督を含む指導者の処分も現時点では考えていないとし、5月から始まる高校総体についても予定通り出場するということだ。 しかしこの判断に、熊本県教育委員会の体育保健課・濱本昌宏課長は「まだ不確かな情報もあるので、そこの事実が固まったところで総合的に判断したい。校長先生が最終的に判断するが、事実確認の報告を受けた上で監督の続投を控えるとか、総体出場は控えるとか、そういうことを我々から助言をすることもある」と、学校の判断に対し、県教委が今後、何らかの助言を行う可能性を示唆した。
相次ぐ大津高校の問題に県教育長は
大津高校サッカー部をめぐっては、2022年に1年生の部員が全裸で土下座を強要され、写真を撮られるいじめがあったとして第三者委員会が現在調査を続けている。また、警察は当時の上級生2人を、強要の疑いで書類送検している。 相次ぐ不祥事に、白石伸一熊本県教育長は「昨日、このニュースを聞いて率直に残念なニュースだと思った。しっかり状況報告を聞いたのちに学校が適切に判断できるようなアドバイスをしていきたい」と述べた。 (テレビ熊本)
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