転職サイトで「年収応相談」という求人をよく見かけます。これは相場よりも高い給料をもらえる可能性があるということでしょうか?
年収応相談の求人は避けるべき? 対処法は?
年収応相談の求人は、求職者にとって不利となる可能性もあることから、避けた方が無難なケースもあるようです。 しかし、年収以外の求人内容が自分の希望と合致していた場合、応募しなかったことを後悔してしまうかもしれません。どうしても気になる求人がある場合は、次のような対処法をとってみましょう。 ■事前に確認する 気になる求人があった場合は、面接の前に直接問い合わせてみるとよいでしょう。メールや電話などで、具体的にいくらぐらいで採用予定なのか面接前に確認します。 面接が進んでから、折り合いがつかずに断ることもできますが、それまでの時間が双方無駄になる可能性があります。採用には、企業側もお金と時間をかけており、不必要に時間をかけるのはお互いのためではありません。 ■応募する職種の平均年収を把握しておく 応募する職種の平均年収を把握しておくこともおすすめです。 同じような求人を複数探して、およその平均年収を計算してみましょう。平均年収と比較してあまりにも提示された年収が低い場合は、少ない額で採用しようとしている可能性があります。 表1は、令和5年賃金構造基本統計調査を基に、従業員数10人以上の規模の会社に勤める人の年収を計算した一例です。参考にしてみてください。
※総務省統計局「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
「年収応相談」は希望年収で採用してもらえるわけではなく、場合によっては相場以下の年収になることもある
「年収応相談」は、自分の希望する年収にしてもらえるという意味ではないとされています。場合によっては、その職種の平均年収よりも少ない額で採用しようと考えている可能性もあるため、注意が必要です。 年収応相談の求人に応募する際は、事前に確認するか、同様の職種の年収と比較してみることで、経験やスキルに合った年収を希望できる可能性があるでしょう。 出典 e-Stat政府統計の総合窓口 令和5年賃金構造基本統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部