’19センバツ盛岡大付 選手紹介/1 /岩手
<第91回選抜高校野球> 23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)。2年ぶり5回目のセンバツに挑む盛岡大付の選手たちは、初戦となる25日の石岡一(茨城・21世紀枠)戦に向け、最終調整に励んでいる。ベンチ入りが予想される18人を紹介する。【日向米華】 ◇左の技巧派エース 阿部秀俊投手(2年) 多彩な変化球が武器の左の技巧派エース。「集中力を切らさず、度胸もある」と監督からの評価も高い。昨秋の公式戦では、9試合に登板して防御率1・43をマーク。東北大会準優勝に大きく貢献した。父の影響で、好きな曲は尾崎豊の「卒業」。渋い男が理想だ。甲子園の大舞台でも、落ち着いた投球で「チームにリズムを作りたい」と意気込む。 ◇機敏な動き持ち味 島上真綾(まさや)捕手(2年) 投手の長所を引き出し、機敏な動きが持ち味の守備の要。昨秋の公式戦では下位ながら打率4割を超え、打撃でもチームを支える。「チームの『目』となるにはまだ周りが見えていない」と昨秋の東北大会後は内野・外野陣との連携を図り、声出しも意識してきた。甲子園球場がある兵庫県西宮市出身。故郷の家族や友達にも「全力プレー」を誓う。 ◇結束力高めた主将 及川温大(あつひろ)一塁手(2年) 主将として県内外から集まる約80人の野球部員をまとめる。昨秋の県大会準決勝で無安打に終わった悔しさをバネに、勝負強くなるため「何事にも手を抜かない」よう意識してきた。憧れは2代前の主将だった巨人の比嘉賢伸選手。「下を向かない姿勢」に学び、チームの結束力を高めてきた。「主将、選手として成長した姿を甲子園で見せたい」 ◇信頼厚い2番打者 佐々木俊輔二塁手(2年) 長打でも単打でも狙えるのが持ち味で、1年の時からレギュラーを獲得。「何番を任せても器用にこなしてくれる」と監督からの信頼も厚い。昨秋の東北大会決勝では、「決めよう」という気持ちが空回りし、好機に打てなかった。その悔しさから大会後は平常心を意識。甲子園では「どこにもいない強い2番バッター」を目指す。=つづく