デイサービスで島唄プレゼント 保育士の内山さんミニコンサート 大和村
鹿児島県大和村の社会福祉協議会(神田雄一会長)は17日、同社協デイサービスホールで、デイサービス利用者のためにボランティアミニコンサートを開いた。思勝集落に住む保育士の内山耕太郎さん(38)が三味線を弾きながら島唄など5曲を披露。利用者や職員も手拍子をしたり、一緒に歌ったりと大いに盛り上がった。 同社協では利用者に喜んでもらおうと、昨年から村内に住む若者を招いたミニコンサートを始めた。内山さんは兵庫県出身で、2021年6月に東京都から思勝集落に移住。独学で島唄や三味線を学び、同村の公民館講座で教えたこともある。 17日は「朝花節」で開演し「稲すり節」「故郷(ふるさと)」「行きゅんにゃ加那節」「国直米姉節」が続いた。内山さんの力強く伸びやかな歌声と三味線の音色に合わせて、利用者も自然と立ち上がって踊ったり、マイクを手に歌ったりと楽しんでいた。 チヂン(太鼓)で盛り上げた武下リカ子さん(85)は「(集落行事で)よくチヂンをたたいていた。島唄を聴くと踊りたくなる。楽しかった」と喜んだ。内山さんは「日常に島唄がある世代の方々ということもあり、一節歌うなど一緒に盛り上がっていただき、歌いやすかった。大きな声で歌ってくださりうれしかった」と話した。