「スポーツテックで競技は“AIが出した正解を再現する作業”になる?」に専門家「むしろAIは個性を伸ばし、スポーツはもっと面白くなる!」
一方で、近年活用されている「AI審判」については、「どこまで使うのか」といった論点もあるという。 「審判もスポーツの一部であり、人間の審判の役割は大きい。我々情報学の分野は、審判のサポート役になれればと思っていて、必ずしも審判をなくそうという方向ではない。現在でも例えば、動きが高速で複雑な器械体操の採点において日本の会社が開発したシステムが世界的な大会でも使われている」という。 今後のスポーツと情報技術の関係については、「そもそもデータ解析も万能ではないため、『データはこう言っているが自分はこういうプレーをする』という判断も当然あり、観客も同じようなプレーではなく個性的なプレーに感動したいはずだ。あくまでデータ解析は人間の参考資料であり、それをどう使うかはプレイヤーや監督に任される、そういう形で進んでいけばいい」と述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)