エマ・ワトソンは大学院に進学

　シリーズ完結後、トリオのなかで最もメディアに取り上げられることが多かったのは、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンだと言えるだろう。ホグワーツ卒業後、彼女はアイビーリーグの名門校ブラウン大学に進学した。仕事と学業を両立しながら、イェール大学やケンブリッジ大学などにも合格していたというのだから驚きだ。その後、2014年に英文学の学士号を取得して卒業。2023年9月には、オックスフォード大学大学院のクリエイティブ・ライティング・コースに入学した。 　ブラウン大学在学中にも、ワトソンは『ウォールフラワー』（2012年）や『ブリングリング』（2013年）に出演するなど、俳優としてのキャリアを積んできた。大学卒業後は『美女と野獣』（2017年）で主演を務めたほか、『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』（2019年）などにも出演している。2023年に入学した大学院は、コースの大部分がオンラインで完結し、年に4～5回の登校で済むとのことで、よりキャリアとの両立が容易になりそうだ。今後、俳優としてのさらなる活躍も期待できるだろう。 　エマ・ワトソンといえば、フェミニストとしての活動を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。2014年に国連組織UNウィメンの親善大使に任命された彼女は、2015年1月に世界経済フォーラムで行ったスピーチが話題になった。その後、環境問題などにも関心を向け、自身の社会的な影響力を有効に活用している。 　『ハリー・ポッター』シリーズのメインキャラクターを演じ、子どもの頃から世界中の注目を浴びてきたダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンの3人。映画シリーズ終了後はそれぞれのペースで俳優業をつづけつつ、親になったり、大学院に進学したりと多様な人生を歩んでいる。彼らは子どもの頃から有名だったために、ほかの人にはわからない苦労もあっただろうが、着実に地に足のついた大人になっている。 参照 ※1. https://realsound.jp/movie/2021/03/post-727272.html ※2. https://www.instagram.com/p/CHaijlLHDei/