NBA復帰のため契約解除金をポケットマネーから支払ったヤブセレ「もうこんなチャンスは2度とないと思った」<DUNKSHOOT>
セルティックスでは成功したとは呼べない2年間だっただけに、今回のNBA復帰が決まった際には実力を疑問視する声もあったが、本人は「まだシーズンは長いから、ここまでの出来については語りたくないけれど、そうした人々の疑念に対する答えはある程度出せたと思っている」と自身のプレーに手応えを感じている。 勝利を第一に考える献身的なヤブセレは、チームにとって非常にありがたい存在だ。実際セルティックス時代も、遠征時にホテルで同部屋になったアル・ホーフォードや、エースのカイリー・アービングらは、当時のヘッドコーチ、ブラッド・スティーブンスに「チームにはガーションが必要」とたびたび直談判してくれていたという。 しかしそれでも、彼のプレータイムが増えることはなかった。NBAがそんな厳しい世界であることを経験しているがゆえに、ヤブセレは、「NBAは、一瞬ですべてが終わってしまう場所。だから、どんな状況でもそれを楽しんで、この冒険を少しでも長く続けられるように、コートでできることはすべてやろうと思っている」と前向きだ。 シクサーズはクリスマスゲーム、ヤブセレの古巣で昨季王者のセルティックスを118-114で下した。ヤブセレはこの試合で、2本の3ポイントを含む12得点、4リバウンドをあげ、勝利に貢献している。 ようやく揃ったビッグ3に献身的なシックスマンを携えたシクサーズは、ここから調子を上げていけるか注目だ。 文●小川由紀子
【関連記事】
- パリ五輪で躍動→NBA復帰を果たしたヤブセレ。「シクサーズがどれほどいいか語ってくれた」と決断を後押しした2人のOBとは<DUNKSHOOT>
- フランスの“ドレイモンド・グリーン”ガーション・ヤブセレがシクサーズと1年契約!5年ぶりのNBA復帰へ<DUNKSHOOT>
- 河村勇輝がGリーグで7本の3ポイントを含む23得点の活躍!一方でアシストは今季最少の2本にとどまりハッスルも敗戦<DUNKSHOOT>
- 王者セルティックスが今季初の2連敗。エースのテイタムが警鐘「自分たちのやっていることが特別ではないと認識しなければいけない」<DUNKSHOOT>
- NBAが近い将来、ヨーロッパに進出?コミッショナーや欧州の関係者たちがリーグ拡大について注目発言<DUNKSHOOT>