環境に配慮した次世代燃料で航行!日本初の旅客船「HANARIA」今治に寄港
日本初の旅客船がお目見えです。環境に配慮した次世代燃料で航行するハイブリッドな船が今治にやってきました。 24日、今治港に停泊していた旅客船。 商船三井テクノトレード 水素ビジネスデザイン部 向山敦部長代理: 「水素とバイオディーゼルとリチウムイオンバッテリーを動力源とした、日本初の旅客船です」 旅客船「HANARIA」は商船三井グループが建造したハイブリッド型の旅客船で、今年3月に竣工しました。 24日は、来年5月に今治で開催される「バリシップ2025」のプレイベントとして寄港し、船内見学会が行われました。 HANARIAは従来の化石燃料と比べ、二酸化炭素の排出量が半分以下となります。 また実証実験では、二酸化炭素を一切排出せず水素燃料のみで航行することに、日本で初めて成功しました。 見学者(親子): 「(水素は)船を動かせるくらい馬力があるんやなと思います」 「景色見るのが楽しかった」 見学者: 「びっくりしました。すごいです。進歩を感じます。増えてほしいですね」 特徴は燃料だけでなく… 向山敦部長代理: 「この船は電動機でまわる電気推進船になりますので、従来のエンジンで回る船に比べて、騒音と振動がかなり軽減されています。実際に乗られている乗組員さんの疲労の軽減にもつながるし、お客さまに対しても中で快適に過ごしていただけることが可能になる」 「HANARIA」は門司港を拠点に活動していて、関門海峡の景観を最先端の船で楽しむクルージング体験などを行っています。 向山敦部長代理: 「水素を使った船は技術的に確立されましたので今後、より大型の船にこのシステムを導入したり、CO2削減に貢献できるのではと思っています」