栃木県議会本会議 追加補正予算案480億円 常任委では「水と緑と南摩の里」を説明
とちぎテレビ
栃木県議会の本会議が19日開かれ、国の経済対策を受けて480億円を超える補正予算案などが提出されました。 提出されたのは総額でおよそ480億3千万円に上る追加の補正予算案です。 このうち418億円余りは物価高騰などによる国の経済対策を受けてのもので12月補正予算案としては過去最大の規模です。 また、県人事委員会の勧告を受け県職員の給与を引き上げる改定分としておよそ61億円が盛り込まれています。 そのほか、財政健全化のため2003年から断続的に続けられている知事など県3役の給与と期末手当の減額措置について福田富一知事の今の任期に当たる2028年12月8日まで継続する議案も提出されました。 「知事」は10%、「副知事」は7%、「教育長」と「常勤監査委員」は5%減額され、可決されれば知事の月の給与の支給額は129万円から116万1千円になります。 一方、19日は常任委員会が開かれ農林環境委員会では鹿沼市に整備されるアクティビティなどが楽しめる観光施設、「水と緑と南摩の里」について説明されました。 この施設は南摩ダムの水源地域の活性化を目指すものでダム湖の上のジップラインやアスレチックなどを楽しめるアクティビティエリアと、遊歩道などを備える森林体験エリアに分かれています。 利用料金や管理・運営の方法に関する条例案が県議会に提出されていて、森林体験エリアは来年4月の供用開始を目指します。 また、森林整備課からは県内で拡大傾向にある「ナラ枯れ」の状況について報告がありました。 県内では2020年度末の時点で足利、小山、栃木の3つの市で56本の被害だったのが、今年10月末の時点では17の市と町に被害が拡大し1万4114本に増えています。 特に被害が多いのは栃木、佐野、足利で県は重点的に対策を行うほか、全ての市と町のホームぺージで注意喚起を呼びかけるなど対応に当たっています。
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