「3人目は夢の夢」東京の合計特殊出生率「0.99」少子化どう解決? 都知事選挙取材で見えてきた課題【news23】
■教育支出 全国の2倍「塾代月4~5万円」 さらに“東京ならでは”の事情がもうひとつ。 58歳(子どもが10歳・8歳) 「大田区も給食費も取らなくなったし、それは助かるんですけど塾代が高い」 ーー塾には何曜日に行っている? 子ども「月曜と水曜と金曜」 父親「2人あわせて(塾代が)7~8万はかかる」 塾などにかかる「教育費」の問題です。 東京の1世帯当たりの1か月の「教育」に関する支出は、全国平均の倍以上とされています。 東京 月2万1284円 全国 月1万446円 (東京都生計分析調査報告(年報)令和5年) この日、ファイナンシャルプランナーの面談を受けていたのは、西東京市に住む伊勢佳弥子さん(40代)。 伊勢さん(子どもが高校2年・中学3年) 「塾代が1人4~5万円ぐらい」 高校2年生と中学3年生の子ども2人にかかる、今後の塾代や進学費用を試算してみたところ… ファイナンシャルプランナー 寺澤真奈美さん 「2人の(今後の)教育費にかかる合計が1800万円」 伊勢さん 「ちょっとした何かが買えますねこれ…。長男の方は小学校から受験して行っていたので、(周りの)環境は本当にみんな塾に行っているし、収入に対して結構な金額をかけてるという印象はある。少子化になるのもわからないではない、お金の話を聞いてしまうと」 ファイナンシャルプランナー 寺澤真奈美さん 「東京都の場合、学校だらけなので公立も私立も選ぶ選択肢が非常に多い。私立に入るには塾に行く、そうなるとどんどん費用がかさんでいく。中学から私立で入れると(1人の教育費が)2700万で試算してる方もいます」 ■各候補者の「少子化対策」は? 少子化対策をどうするのか?各候補者たちに聞いてみると。 現職 小池百合子氏 「お母さんになる人のプレコンセプションケア、不妊治療、無痛分娩(の助成)を入れた。また『018サポート』を行っている。全国の教育にかかる費用と、東京との差額を埋めるということで5000円(月の給付)としている」