【全日本】青柳亮生「飛ぶことはやめられません」 左脚負傷から10か月ぶり復帰戦でケブラーダ
全日本プロレスの元世界ジュニアヘビー級王者・青柳亮生(25)が、31日の東京・国立代々木競技場第二体育館大会で約10か月ぶりに復帰した。 【写真】ムーンサルトプレスも試みた青柳亮生 今年2月20日の後楽園大会で左脚を負傷。「左前十字靱帯、半月板、内側靱帯損傷」と診断され長期欠場していた。 復帰戦では兄の優馬と組み、本田竜輝&綾部蓮と対戦。大「亮生」コールに包まれた会場で先発を買って出ると、いきなり本田に跳躍力を生かしたドロップキックを放つ。さらにお株を奪う「お尻フリフリポーズ」で挑発だ。 兄弟の連係も抜群で、綾部に合体のドロップキックを決めると、その直後だった。場外の本田と綾部にコーナーからのケブラーダを発射。負傷の原因となった技で完全復活を証明した。 だが、綾部のショルダースルーで3メートルの高さから落とされると、敵軍2人から猛攻を浴びる。15分過ぎには本田にフィッシャーマンズスープレックス3連発を決め、ムーンサルトを狙うが、これをかわされてしまう。 何とか2発目の月面水爆弾を決めたが、ファイヤーバードスプラッシュを狙ったところ、今度は綾部に阻止されてしまう。20分過ぎに本田のラリアート2発で吹っ飛ばされた亮生は、最後はファイナルベント(変型パワーボム)で3カウントを奪われた。 それでも試合後は「疲れた。プロレスって楽しい。感動的だ。楽しい。そのひと言に尽きます。ヒザがボロボロでも楽しくやっちゃう、おじさん系レスラーの気持ちがわかった気がしました。当分、飛ぶことはやめられません」と充実感に満ちた表情を浮かべた。 兄から「ヒザが人工関節になってもお前は飛び続けろ」とエールを送られた亮生は「関節がなくなっても魂で飛んでやる」と約束。翼を取り戻したハイフライヤーが、2025年の王道マットを飛び続ける。
小坂健一郎