政務活動費詐取の罪で在宅起訴 滋賀県議が辞職願提出 「一身上の都合」
虚偽の領収書を提出し、政務活動費約580万円の返還を免れて詐取したとして、大津地検に10月に詐欺罪で在宅起訴された大野和三郎・滋賀県議(68)=同県彦根市・犬上郡選挙区=が議長あてに辞職願を提出した。 県議会事務局によると、辞職願は今月1日付で、5日に郵送で届いた。「一身上の都合」としている。県議会は7日に議会運営委員会を開き、辞職願の取り扱いを協議する。辞職が認められても、定数4の同選挙区では公職選挙法の規定で補欠選挙は実施されない。 大野県議は4期目。県当局に食肉取引に関する不当要求をしたことが問題視され、自民党県議団が令和4年3月に会派から離脱させることを決定し、無所属となった。共産党県議団が同年12月、虚偽有印公文書作成・同行使と詐欺の疑いで告発状を提出。地検が今年2月、議員控室を家宅捜索していた。