気軽に結婚式を挙げられる「ラフ婚」 山形市の冠婚葬祭業者が考案 コロナ禍からの回復目指す
山形市にある冠婚葬祭業者が、費用や打ち合わせ回数を抑え、気軽に挙げられる結婚式を新たに始めました。その名も「ラフ婚」。コロナ禍による自粛から回復傾向にあるという結婚式。誰もがラフに挙げられるという結婚式を取材しました。 こちらは、ことし9月に結婚式を挙げた山形市の山川さん夫妻。まずは、2人に結婚式についてうかがいました。 山川さん夫妻「結婚式を挙げたい思いはあった。両親から『籍を入れたら結婚式はいつする』と話が合った。みんなの喜ぶ顔が見られたらと思った。コロナ禍で遠くにいる友だちにも会えなかったので結婚式を通じてみんなと会いたい部分も多かった」 一方、コロナ禍のため結婚式に招待されても行けない時期もありました。 山川さん夫妻「みんなの祝福を受ける機会は今まで生きてきた中で無かったので一生に一度しか体験できないと感じた」 一方、「お金がたくさんかかるからその分を将来の子どものために使いたい」「費用を結婚後の生活に回して新居の準備や家具を購入したい」など経済的な理由で結婚式を挙げない、という声もあります。 こちらは全国で結婚式を予定していた人の割合を示すグラフです。2019年を100とすると、2021年には5割まで落ち込みその後は回復傾向にありますがいまだにコロナ禍前までは回復していません。 パレスグランデール企画課 安部結衣さん「少子化が進んでいる中、婚姻届け出組数も減っている。それに伴い結婚式を挙げる方も減っているのが現状」 そこで山形市の冠婚葬祭業『ジョイン』が、結婚式に出席するハードルを下げることで、多くの人に新郎新婦をお祝いしてもらいたいと考案したのがラフにできる結婚式、『ラフ婚』です。 現在、結婚式のご祝儀の相場は、3万円が目安とされていますがこれを会費制にすることで招待された人の負担を少なくするのが狙いです。 例えば総額70万円のラフ婚のプランでは、招待客が30人の場合で、会費を1人1万3000円にすると、夫婦の負担額は、31万円になります。プランに含まれるのは、会場料や料理、飲み物のほか、ウエディングドレスとタキシード。それにヘアメークや写真などです。また、料理は、ビュッフェとコースの両方に対応。追加のオプションも用意しているので、自由にアレンジできるのが特徴です。また通常8回の打ち合わせをラフ婚の場合、3回と大幅に減らしました。 パレスグランデール企画課 安部結衣さん「結婚式は金銭面が大変というイメージがあってやらない方も増えているがラフ婚のような小規模な結婚式でも挙げてもらい誰でも人生の節目をお祝いできるような形で応援していきたい」 カップルの希望に応じて式の内容や予算を最小限に抑えられることが最大のメリットです。 ラフ婚は、山形市のパレスグランデールのほか、オワゾブルー山形の2か所で対応できるということです。