渡邊雄太「蹴落とさないと…」NBAの激しい競争振り返る 結果出しても不出場通告に「ショックだった」
NBAで日本人最長6シーズンを戦い、20日に自身のSNSで日本でプレーする決断をした渡邊雄太選手。契約が1年残る段階での決断の理由を話しました。 【画像】NBAでは八村塁との日本人対決も実現した 渡邊選手は2023年にサンズと2年契約を結び、日本人最長の6シーズン目を戦いました。シーズン中の2月にグリズリーズにトレードに出されると、以降コンスタントな出場機会には恵まれず。契約期間を1年残して日本でプレーする決断をしました。 このタイミングでの決断について渡邊選手は「自分のやりたいバスケットがやりたいというのが一番思っているところで、NBAも楽しかったですし、貴重な体験を6年間やらせていただいたんですけど、色んな事情がある中で、本気で楽しめたか自分自身に問いかけたときに、そういう時間って改めて考えてみると、長くはなかった。もちろんそういうときもあったんですけど、別の感情になっていたときの方があったかなという部分で、楽しんでやりたいというのが一番ですね」と話しました。 チーム内でのコミュニケーションについては「言語の部分は11年間いたのでクリアしてはいた」とした上で、「僕と同じ立場の選手も他にもたくさんいる中で、そういう選手と話してよく共感するんですけど、でも結局そういう選手を蹴落とさないと自分がプレータイムをもらえないという、一番分かっている人を蹴落とさないといけない部分も大変でした」と競争の激しいNBAならではのつらさも吐露。 さらに、結果を出しても『次の試合出られない』と言われたときのことについて「トレードされた後、自分の中でもそれなりにやれた感覚がありまして、久しぶりに長い時間試合に出してもらえたので、楽しかったという気持ちでそのときはいたんですけど、試合に出られなかったのは今までもたくさんありましたし、試合に出られないと言われることなんて今までも普通だったんですけど、なぜか本当にトレードされた後たくさん試合出て自分が本当に楽しいと感じた直後に『次の試合出られない』と言われたときは、いつもと違う、いつも以上にショックだったのは事実です」と話しました。 「僕の実力不足というか、僕にもっと力があれば当然試合に出してもらえるので、そこまで行き着けなかった自分の実力不足もあるんですけど、そういうなかで自分としては全力は尽くせると思いますし、なのでNBAである必要はないのかなとそのときに思いました」と日本でプレーする決断を下した理由について語りました。