『エイリアン:ロムルス』誕生から45年……エイリアンはやっぱり宇宙一やっかいな化け物
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。 【水先案内人 高松啓二のおススメ】 『エイリアン』シリーズ7作目。設定は『エイリアン』と『エイリアン2』の間になっている。漂流する宇宙ステーション“ロムルス”に盗みに入った鉱山で働く若者達を待ち受けたものは……。 『ドント・ブリーズ』を思わせるシチュエーションとテイストからフェデ・アルバレス監督が、目指したのは原点回帰である。ホラー映画のような息詰る緊張感と恐怖こそが『エイリアン』だからだ。今作のヒロインはレイン(ケイリー・スピーニー)。リプリーのオマージュのようなシーンが散見されリスペクトを感じる。 面白いのはオリジナルのアンドロイドは黒幕であったが、今作ではちょっと頼りなくレインとの関係に姉弟みたいな愛情があることだろう。そしてハンス・リューディ・ギーガーが創造してから45年、迷惑系地球外生命体エイリアンは、顔に張り付く幼虫や腹を食い破って生まれる強酸性の血液など、やっぱり宇宙一やっかいな化け物だ。宇宙お化け屋敷の復活だね! <作品情報> 『エイリアン:ロムルス』 2024年9月6日(金) 公開 監督:フェデ・アルバレス 製作:リドリー・スコット 出演:ケイリー・スピーニー、 デヴィッド・ジョンソン、アーチー・ルノー、 イザベラ・メルセード