【箱根駅伝】国学院大アンカー吉田蔵之介の勝負曲は父歌う「覚悟はいいか」順位上げ3位でゴール
<第101回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ) 往路6位と出遅れた国学院大は史上6校目の大学駅伝3冠を逃したが、復路で盛り返して3位でフィニッシュした。前田監督は「選手の意地や思いを感じることができた。こういうチームを一緒につくって良かった」とうなずいた。 【写真】父の「ケツメイシ」大蔵 6区で7位に落ちたが、7区の辻原輝(2年)が区間2位と快走。中継所でのリレー目前にたすきを落とすアクシデントはあったが再び6位に戻した。8区佐藤快成(4年)と9区上原琉翔(3年)も1つずつ順位を上げた。 4位で受けた10区の吉田蔵之介(2年)も奮闘。前にいた早大を捉えて3位でゴールした。アンカーの吉田は人気音楽グループ、ケツメイシの大蔵の長男。今季は故障で苦しんだ時期もあったが、家族や仲間の支えを励みに、2年連続で箱根路を駆け抜けた。レース前の勝負曲は父が歌う「覚悟はいいか」。前田監督は「やっぱり覚悟を持ってやってくれた。男としては負けられない勝負で、しっかり勝ってくれた。来季につながる」とうれしそうだった。 3冠に挑んだ今シーズンを「幸せだった」と振り返った指揮官は、「歴史は変わってきている。まだまだ挑戦は続いていく」と前を向いた。【奥岡幹浩】