バロック「エンフォルド」が新ライン「アーキタイプ」 風吹ジュンや坂井真紀らを起用
バロックジャパンリミテッドの「エンフォルド(ENFOLD)」から新ライン「アーキタイプ(ARCHETYPE)」が2025年1月にデビューする。英語で「原型」を意味する「アーキタイプ」は、「エンフォルド」の基や軸と位置付けるコレクションとして、シンプルでミニマルなデザインながらも上質な素材、美しいシルエットにこだわる。 【画像】バロック「エンフォルド」が新ライン「アーキタイプ」 風吹ジュンや坂井真紀らを起用
商品は、仕立てを追求したメンズライクなテーラードジャケット(14万3000円)やノーカラージャケット(16万5000円)に加え、「エンフォルド」がデビュー時に発表したテーパードシルエットのドレスをイメージした構築的なドレス(9万1300円)、イギリスやイタリアの名門シャツ生地ブランドを採用したスタンダードシャツ(5万2800円)、縫製の美しさが際立つストレートのワイドパンツ(6万500円)など。22型あるファーストコレクションは、「エンフォルド」のオンラインで25年1月13日正午から、国内直営店で15日から順次販売する。9型の25年春夏コレクションは3月に発売予定。
ブランド像は“品格や才知に優れた強く美しく生きる人”
「アーキタイプ」の人物像は、さまざまなキャリアを積み重ね、品格や才知に優れた強く美しく生きる人たち。キービジュアルには、モデルに俳優の風吹ジュン、坂井真紀、モデルで歌手、俳優の甲田益也子、映画監督の安藤桃子を起用した。
同社は先日、03年スタートの「ブラックバイマウジー(BLACK BY MOUSSY)」の休止を発表したばかり。24年3~8月期連結業績は、売上高が前年同期比2.6%減の277億円となり、3億9000万円の最終赤字を計上。国内事業の売上高は前年同期比2.3%減の253億円。同社の最大ブランド「アズール バイ マウジー(AZUL BY MOUSSY)」や「ブラックバイマウジー」などを含む、売上高の4割を占めるSCブランド群は同5.9%減、主力の「マウジー(MOUSSY)」や「スライ(SLY)」などのファッションビル・駅ビルブランドは前年並みの推移となった。一方「エンフォルド」などの百貨店ブランドは同2.8%増も、売り上げのパイは小さく、SCブランドの不振をカバーするには至らなかった。価格やクオリティーの競争化にある主力のヤングアパレルを再編する中、高価格の「エンフォルド」率いる「ナゴンスタンス(NAGONSTANS)」と「アーキタイプ」で新たなポートフォリオ作成を急ぐ。