【映像入手】アスファルトに亀裂、茶色く濁った泥水あふれ…“液状化”深刻、1000棟以上に影響 石川・内灘町
日テレNEWS NNN
激しい揺れと津波に見舞われた能登半島地震から15日で2週間です。犠牲者は222人まで増え、今も22人の安否が分かっていません。石川県ではこの後、平野部でも雪の予報です。金沢市に近い内灘町から端谷航記者が中継。 ◇ 金沢駅から車で30分ほどの内灘町です。先ほどから雪が降ったりやんだりして、今も小さな雪が降っています。 元日の地震で震度5弱を観測したこちらの地域では、液状化の被害が深刻です。ある家では駐車場のコンクリートがめくれ上がり、車が持ち上げられたままとなっていて、被災から2週間がたった今も手の施しようがなく、どう対処したらいいか分からないと住人の男性も嘆いていました。 私たちは先ほど、地震発生時の、液状化の様子を映した映像を入手しました。 元日の午後4時10分ごろ、地震発生時の映像を12倍速に速めていますが、揺れとともに、画面左下のアスファルトに亀裂が入る様子が捉えられています。その数分後、画面右側から、茶色く濁った泥水が地面にあふれだし、瞬く間に路上に広がっていきます。 この液状化などにより、内灘町では、全半壊など壊れた住宅が1000棟以上にのぼり、およそ130人が避難していて、被災された方の中には家が傾いてしまい、今後の余震への不安から、この2週間ですでに引っ越しを決断された方もいらっしゃいました。 この後の天気ですが、気象台によりますと、石川県では15日の夜から16日の昼前にかけて能登地方を中心に大雪となる見込みで、珠洲市や輪島市などでは、多いところで最大20センチの雪が降る予想です。積雪による家屋の倒壊などに十分、注意してください。 被災から2週間、今も1万8000人以上が避難を余儀なくされています。本格的な寒さを迎える中、避難生活の環境の改善が急がれます。