【豊橋】長坂尚登新市長が就任「市民の幸せのために働いて」職員に訓示
愛知県の第36代豊橋市長となる長坂尚登氏(41)が18日、初登庁した。職員や市民に囲まれて花束を受け取り「市民一人ひとりの幸せのため、市政の発展のため、しっかりと力を尽くしていきたい」と語った。 職員に対する訓示があった。課長以上の約130人が出席した。「このような形で皆さまと再会でき、とてもうれしい。知った顔ばかりで、改めて幸運に思う」と述べた。 市政運営にあたっての三つの願いとして「私の頭は下げるためにある。市民のためになったり、何かが前に進んだり、解決するのであれば、私のことをどんどん使ってほしい。皆さんの頭は考えるためにあります。できない理由を探すのではなく、できる方法を見いだすため、市民のために脳に汗をかいてほしい」と述べた。 続けて「市のためでなく、市民のために働いてほしい。豊橋市とは、狭い意味では市役所という組織のこと。組織のためにではなく、市民の幸せのために働いてほしい」と呼び掛けた。 最後に「不正をしないでほしい。皆さんをできるだけ守りたい。しかし不正があれば、泣いて馬謖(ばしょく)を斬る思いで厳しく対応する」と述べた。小さな願いとして「市役所の中で政策議論などをする時は、長坂さんと呼んでほしい。その方がよりフラットによい議論ができると思う」と加えた。 「皆さんと顔見知り、あるいはそれ以上であることはこれまでの市長のスタートにはない、私の大きな強みであり財産だ。僕は一人では何もできない。皆さんの助けが必要です。何とぞ長坂尚登をお支えいただき、ともに市民のために働きましょう。きょうから仲間です。よろしくお願いいたします」と締めくくった。
東愛知新聞社