秋の気配 ソバの花一面に 長野県塩尻市片丘
長野県塩尻市内各地で植えられているソバの花が咲きそろってきた。残暑が続いているが、真っ白な畑の彩りが、近づく秋の気配を伝えている。 時折吹き抜ける風に花が揺れ、白い海原が波打つような美しい光景が見られる。カメラを手に撮影する人の姿もある。 一方、栽培農家はお盆時期の豪雨に苦しめられた。片丘や広丘高出で秋ソバ10ヘクタール分を育てている永原光治さん(54)=広丘高出=の畑では、種をまいたばかりの畑が水没し、多くが発芽しない事態が発生。収量はかなり落ち込む見込みだという。 栽培できたソバは10月中旬に収穫し、県内の製粉会社に出荷する。天候不順を嘆きつつ「新そばをおいしく味わってほしい」と気持ちを切り替えていた。
市民タイムス