延暦寺の僧侶が八坂神社へ 八坂礼拝講 神仏習合の祈り捧げる 京都市東山区
天台宗総本山延暦寺の僧侶が祇園祭期間中の20日夕方、八坂神社を訪れ神職とともに疫病退散を祈りました。20日午後5時、延暦寺の僧侶が八坂神社の南楼門をくぐり、次いで八坂神社の神職が続きました。本殿では、僧侶や神職およそ50人が参列し祇園祭にちなみ疫病退散の祈りを捧げる江戸時代までの年中行事「八坂礼拝講」を営みました。まず、八坂神社の野村明義宮司が祝詞を奏上したあと、ことし100歳を迎えた大樹孝啓天台座主が祭文を読み上げました。八坂神社は、平安時代後期、祇園感神院と呼ばれ、延暦寺の強い影響力を受けていたという縁があります。このあと、神前では延暦寺の僧侶が法華経について独特の節回しをつけて問答をおこなう法要も営まれました。そして、延暦寺、八坂神社双方が神前に玉串を奉納して拝礼し儀式を締めくくりました。