ミランのポルトガル代表FWラファエウ・レオン(C)Getty images

【欧州・海外サッカーニュース】名将ファビオ・カペッロ氏が、古巣ミランに所属するポルトガル代表FWラファエウ・レオンについて語った。 【動画】強烈な「個」で局面を打開するミランのNo.10　ポルトガル代表｜ラファエウ・レオン（ミラン）プレー集

2019年夏にリールからミランに加入すると、5シーズンで目覚ましい成長を遂げた25歳のFWラファエウ・レオン。背番号10番を背負った今シーズンは、好不調の波がありながらも公式戦49試合に出場、15ゴール14アシストをマークしたが、ポルトガル代表では苦戦が続く。 イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』がEURO2024で期待外れのパフォーマンスにとどまるミランFWについて「躍動よりもカードの枚数が多い」などと批評する中、元ミラン指揮官のファビオ・カペッロ氏がイタリアメディア『Sky Sport』のインタビューで見解を示した。 記者から「なぜセリエAのミランで違いを作り出せるが、ポルトガル代表では、それほどの違いを作り出すのに苦戦しているのか」と問われると、78歳の名将が答えた。 「その理由は主に、セリエAのプレーのテンポが非常に遅いからだろう。レオンは素晴らしいスピードを持っているので、相手チームにとって問題となる。（セリエA所属選手の多い）イタリアとスペインとの対戦（スペインが1-0と勝利したEURO2024グループB第2節）で起きたことも同様と言える。スペインは速いテンポでプレーし、クオリティのあるドリブラーがいるからね」 カペッロ氏は、セリエAのプレーのスピードに加えて、ドリブルを特徴とする選手が少ないことも、レオンがミランで躍動できる要因であると指摘している。 「レオンは、セリエAにおいて稀な数少ないドリブラーだ。したがって守備に慣れているはずのセリエAの選手であっても、レオンを止められなくなるものだ」