〈2024夏の甲子園〉全国制覇へまず1勝! 7回集中打で逆転「これぞ神村の本領」 赤一色のアルプススタンド、900人の応援団沸く「次もこのまま」
第106回全国高校野球選手権大会4日目の10日、神村学園は木更津総合(千葉)を破り初戦を突破した。三塁側アルプススタンドは約900人の応援団で赤一色。好プレーや得点のたびに盛り上がり「この勢いで勝ち続けて」と期待を膨らませた。 【写真】〈関連〉1回戦に勝ちスタンドに向け駆け出す神村ナイン=10日、兵庫県西宮市の甲子園球場
2回裏、失策や安打でチャンスをつくると、今村拓未投手のタイムリーで先制。母かおりさん(50)は「まさか打ってくれるとは」と驚きながらも喜びをかみしめた。6回に逆転を許したものの、保護者会長の川下友久さん(48)は「5、6点取るのが神村。まだまだこれから」。白熱した試合に、炎天下で勝利を信じ声援を送り続けた。 相手の先発投手に苦戦したが、2番手投手の代わりばなを逃さなかった。集中打を浴びせた7回、今岡拓夢遊撃手の三塁打で逆転に成功すると、スタンドはこの日一番の盛り上がりをみせた。 今岡遊撃手の母、恵理子さん(46)は「やっと打ってくれた。いつも通りのプレーができれば次も大丈夫」。 持ち味のつなぐ打撃を発揮し、粘る相手を振り切った。岡山県から応援に駆け付けた野球部OBの中島悠登さん(21)は「7回に神村らしい打撃で一気に畳みかけた。自分たちらしく戦ってほしい」と後輩たちにエールを送った。
南日本新聞 | 鹿児島