「弟が『兄はヒーローだった』と言って泣いていた」長男を亡くした女性「生きていたらどれだけ頼りになっていたかと」震災から29年で黙とう
阪神・淡路大震災の発生から1月17日で29年です。 17日朝の神戸市は手元の温度計で0℃になる時間帯もありましたが、三宮の東遊園地には早朝から大勢の人が訪れ、思い思いに追悼の時間を過ごしています。6434人の命が奪われた阪神・淡路大震災の発生から1月17日で29年。地震発生時刻には黙とうが捧げられました。 (長男を亡くした70代女性)「息子はね、一番心に残っているのはよく本を読む子でした。おかんこれ読み、これはええでっていってくれたし3人きょうだいの長男でしたからね。弟は『兄はヒーローだった』と言って泣きました。本当に生きてくれていたらどれだけ頼りになっていたかと思います」 今年の元日には能登半島地震が起きました。今回、灯篭で描かれた『ともに』という言葉には、能登半島地震の被災者に寄り添うという思い、そして若い世代とともに、過去の災害の記憶をつなぎ、未来の災害への備えも考えていくという決意が込められています。
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