液化天然ガスの気化に使った“冷えた海水”を活用 東邦ガスが『サーモン養殖』スタート 40-60トンの出荷見込む
東邦ガスは、愛知県知多市にある知多緑浜工場で「サーモン養殖」の新事業を始めています。養殖につなげたのは、これまで海に放出されていた“冷えた海水”です。 【動画で見る】液化天然ガスの気化に使った“冷えた海水”を活用 東邦ガスが『サーモン養殖』スタート 40-60トンの出荷見込む 東邦ガスはマイナス162℃のLNG=液化天然ガスを活用して、サーモンを養殖する実証実験を2019年からスタートしています。 徐々に水槽の規模を拡大して、およそ3万匹の稚魚が入る5つの水槽が完成しました。「知多クールサーモン」と銘打って、サーモンの養殖を本格化します。 サーモンは、海水が20℃を超えると養殖が難しいとされています。輸入したマイナス162℃の液化天然ガスを都市ガスに変える際、ガス管に海水をかけて気化させますが、この2~4℃ほど冷えた海水を養殖に活用します。 東邦ガス事業開発部の木村徳博次長: 「液化天然ガスを気化させるために大量の海水をかけています。冷えた大量の海水をサーモンの養殖に活用しています」 東邦ガスは40~60トンの出荷量を見込んでいて、2025年夏ごろには県内のスーパーなどで販売される予定です。 東邦ガス事業開発部の木村徳博次長: 「サーモンの需要自体は底堅いと思っています。良質なサーモンを育てて、皆さまにお届けしたいと思っています」