大阪府・吉村知事が定例会見4月22日(全文5)大阪の文化芸術を途絶えさせない
職員の10万円を財源に使う案をどう思うか
読売新聞:あと、すいません、これは予算の内容とは少し外れるんですけども、広島県の湯崎知事が政府の緊急経済対策として国が国民に行う一律の10万円の給付に関して、県職員の受け取った10万円を供出して財源にしたいというようなことを言って、今日、会見で事実上撤回したそうなんですけども、知事自らが職員の受け取った10万円を財源に使うというのは異例なことだと思いますけども、知事のご所見をお願いします。 吉村:僕は大反対ですね。なんでそんなことを言うのかちょっとよく分からないです。もちろんこれを国のルールとしてやるのであれば僕は賛成です。10万円の支給のルールとして全国的に。僕なんかも10万円、給料減ってない立場だから、3割カットしてるけども減ってない立場なんで、政治家とか公務員とか給料減らない人たちの分は支給をやめましょうというルールをつくるのであれば僕は賛成ですが、ただ、それをやっているとなかなかスピード支給ができないというので国が10万円一律っていうのは、それはそっちのほうが今となってはいいのだろうと思っています。 ただ、そこで1回支給された上のものを任命権者である知事が事実上強制するというのは、もう僕はむちゃくちゃな話だと思いますよ。だって僕が指示したらみんなそれに従わざるを得ないわけですから、それを大阪府の職員に僕が10万円全部、基金に募金しろというようなことをやったら、これは人事権の乱用だと僕は思います。 なので、大阪府の財政に応じて、例えば条例を作って厳しい、何割カットお願いするとか、これまでもやってきましたし、それは必要があればやっていきますけど、一律に配られたものを、そうして財産になったものを全員供出せよというのは、ちょっとやり過ぎだろうと思います。だから撤回されるだろうなと思ってましたけど、撤回されたんですかね。それはやっぱり成り立たないと思います。自分が人事権、任命権者であるという認識があれば、そういうことには僕はならないんじゃないかなとは思います。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:次のご質問お願いします。