真夏のリンゴ園でクマ被害 地元「酷暑で山はエサ不足なのでは」 広島・北広島町
広島県北広島町でクマの目撃が相次いでいます。先月末、町のリンゴ園がクマに荒らされました。地元の人たちは、厳しい暑さで山のエサが減っていることが原因とみています。 【写真を見る】真夏のリンゴ園でクマ被害 地元「酷暑で山はエサ不足なのでは」 広島・北広島町 リンゴの産地として知られる広島県北の北広島町。先月末、実が大きくなり始めたリンゴが被害を受けました。 岩本晃臣 さん 「今は電気柵を切ってあるのでだいじょうぶですが、クマが出たからすぐ電柵して」 被害に遭ったのは、森に近い一番奥のリンゴの木。 岩本晃臣 さん 「入って来たのは、そこなんですよ。フェンスを倒して入って来て。で、ここにツメ跡が…。この上に座ってリンゴの枝を引き寄せて食べたという感じです。シカとかだったら、これくらい(の高さ)の枝を引き下げて食べたりするんですけど、明らかに上に上って、枝を折っているのでクマですね。この辺、けっこういますから、1~2頭ではないと思いますよ」 北広島町ではことし、クマの出没が相次ぎ、注意喚起の看板を目撃地点に出しています。岩本さんも車で走行中、道路そばの森にいたクマを撮影しました。 岩本晃臣 さん 「突然、出くわしても怖いので。ちょっと数が増えすぎている、感覚的に」 被害にあったリンゴも見せてもらいました。 岩本晃臣 さん 「このクマ、そんなに大きくはないと思いますね。ことしは暑いじゃないですか。気候もおかしいので。やはりケモノの出没も多いですね。共存共栄というのが一番なのですけど、彼らも動物なんで、その意思が伝わらない」 岩本農園では今後、リンゴが色づいて熟れてくるため、危機感を強めています。
中国放送