群馬県・山本知事のヨーロッパ視察「未来につながる貴重な情報」
群馬県の山本知事は21日の定例記者会見で、今月11日からのヨーロッパ3カ国の視察について「クリエイティブ人材の育成など未来につながる貴重な情報を得た」と成果をあげました。 山本知事は、今月11日から17日までイギリスとハンガリー、それにフランスの3カ国を訪れ、デジタルクリエイティブ人材の教育機関などを視察しました。 このうちフランスでは、3D空間の仮想現実などを手がけるソフトウェア開発会社のダッソー・システムズを訪れ、経営幹部と意見交換しました。 ここでは、群馬県が高崎市と先端産業の集積地として活用を計画している堤ヶ岡飛行場跡地について、好意的な受け止めがあったということです。 一方、年収が103万円を超えると所得税が発生する「年収103万円の壁」について山本知事は、県民の収入が増えることにつながるとして見直しには「賛成」との立場を示したものの、税収の減少による地方財政の影響にも配慮するよう政府などに要望しました。 県では先週、見直しによる減収は県と市町村を合わせて830億円に達する試算を示していて、県が進める施策にも影響を与えると訴えました。 そのうえで「行政サービスの低下が起きることは結果として県民幸福度の向上にはつながらない」として、政府に対して減収分の補てんや具体的な対策を示すよう求めているということです。